2010.10 (2010.11.13加筆)
LGBT家族とは。
L(レズビアン)G(ゲイ)B(バイセクシャル)T(トランスジェンダー)といった
セクシャルマイノリティのカップルが、子どもを養育している「家族」のこと。
まだまだ日本では表に出ることは少ないけれど、
実はそれなりにいて、こういう家族は今後も増加していく傾向にあるのではないかと思います。
いわゆる同性のカップルには、当然ですが子どもが生まれないので
このようなセクシャルマイノリティのカップルが、子どもを養育し、形成する「家族」には必ずドラマがあります。
それぞれがドラマを乗り越えながら作っている、新しい家族の形です。
一言にLGBT家族、といっても、いろいろなパターンがあります。
ちゃんと調べたことはないので、私の個人的な印象ではありますが
おそらく今の日本で一番多いのは、子どもを連れて離婚した女性が
同性のパートナーとくっつく、というパターンではないかと思います。
(あの「セックスアンドザシティ」でミランダを演じた、
女優シンシア・ニクソンもこのケースですね!)
このパターンも、パートナーに子どもがいる、いないによって
様相が違ってきます。
同性は同性でも、相手がトランスあるいはXジェンダー(性自認が身体的性別と対応しない人)で
ある場合もあります。
あるいはトランスやXジェンダーの人が出産を経験しているケースもあります。
まだまだ日本には多くはないけれど
人工授精で子どもを迎えたカップルもいます。
(L-WORDのティナとベットはこのパターンですね! )
知り合いから精子提供を受けた、精子バンクを使った、
友情結婚をした・・・。
子どもを持つ方法もいろいろ。
誰かと協力して家族を作るという作業は、ヘテロ家族と同じだし、
子育てそのものの悩みは、「LGBTだから」といって、取りたてて違う部分は
あまりないように思います(そんなこともないのかな?)
(既に、アメリカなどのLGBTファミリー先進国での調査によると
異性愛者の両親に育てられた子どもと、LGBT両親に育てられた子どもには
情緒や学力などに違いはないし
また、LGBTの親に育てられたからといって、子どもがゲイになることはないということも
実証されています。)
だけどやっぱり、LGBT家族ならではの話題というものもありますよね。
学校との付き合いはどうしようとか
おじいちゃん、おばあちゃんとはどう付き合う?とか
周りにはどうしても言えないケースも多いだけに
家族のしあわせについて、もっと言いたい!なんてこともあるかもしれません。
パートナーとの信頼関係を築く、というだけでも一仕事なのに
その上、子どもとの関係を作ったり、周囲との関係を作ったり。
子どもにしても、ステップチャイルド(継子)であるケースも多いわけで
そこにはまた新たな問題も発生します。
また、一方がトランスあるいはXジェンダー(性自認が身体的性別と対応しない人)だった場合
そこをどう子どもに伝えていくか?というトピックもあります。
具体的に言うなら、母の立場の人が性転換をして、父になる。
こんなケースも、LGBT家族ならではの話題ですよね。
こんな話題をこれからひとつひとつ
していけたらいいな、と思います。